- 人・暮らし
- 2024年11月19日
幸せ上手は味わい上手|小さな幸せを深く味わう
幸せな人ってどんな人だろうか。
お金持ち?
有名人?
人から賞賛される人?
異性からモテる人?
今、私が思う幸せな人は、日々の小さな幸せをしっかり味わっている、味わい上手な人だ。
デイサービスにいらっしゃる90代後半のおばあちゃん。
「あぁ、幸せ。いいお湯だね。お風呂に入れない人だっているんだよ。これならいつまででも入っていられる。」
(介護施設でそんなに長湯はできないですが…)
「あぁ、幸せ。座っているだけでコーヒーが出てくるなんて最高だね。こんなに美味しいコーヒー飲んだことない。」
(職員が入れたインスタントコーヒーですが…)
ご高齢になっていろいろ不自由はあるけれど、彼女はささやかな幸せを深く味わうのが上手だ。嫌なものは嫌とはっきりしているから、我慢したり自分をごまかしたりしているのではなく、本心からそう思う時だけ仰っていると思う。
どうせ同じ時間を過ごすなら、目の前の嬉しいとか、楽しいとか、美味しいとか、気持ちいいとか、そういうのを最大限に味わった方がお得、と考えているかどうかはわからない。もともとこういう感性の持ち主なのかもしれない。いずれにしても、幸せを感じている時間は他の人より長いと思う。
わが身を振り返ると、最近、一杯のコーヒーをこんなに優雅に味わって飲んだことはあるだろうか。平日の朝コーヒーをいれても、後10分で出発しなくちゃ!とバタバタしている。嬉しい事も楽しい事もあるけど、往々にしてじっくり味わう前に場面は次に移ってしまう。
ささやかなことにも幸せを見いだせる人は、幸せの感受性が高い人だ。いつものことを「当たり前」じゃなくて「有難い」と思って受け取れる人だ。私も彼女を見習って、日常に散りばめられた幸せをもっとキャッチして、味わっていきたいと思う。
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寄稿者 ほりえりえこ
湘南在住。小学生の娘と暮らしています。今を大切に。日々のなぜ、なに、どうしてを大切に。心が動いたこと、子どもに伝えたいことを書いています。