善了寺デイサービス「還る家ともに」のご案内
「還る家ともに」は、横浜市戸塚区にある善了寺が運営する少人数制のデイサービスです。
2005年に開設され、2022年の現在、開設17年目となります。
このウェブサイトにも、日々、生き生きとしたデイサービスの活動の記録が写真と文章でアップされています。そこに写るたくさんの笑顔、自然な表情が、このデイサービスの真価を何より物語っていると思います。
「ばあちゃんたちのいるところ」として描かせていただいている介護漫画のシリーズも、この「還る家ともに」で経験した出来事をもとにしています。
私はこのデイサービスに、開設2年目に傾聴ボランティアとして初めて訪れました。
初めて志した別の福祉の仕事につまづき、心の病を抱えて拠り所なく過ごしていた時期でした。
「あなたが居るかなと思って、今日もきたの」と言ってくれたおばあさんの言葉にも支えられ、私もいつしか、「会いたい人」がひとり、またひとりと増え、毎週通うようになりました。
介護職員となってからは、「ブリコラージュ」な介護の実践を学びました。
ブリコラージュとは、「寄せ集めて自分で作る」「試行錯誤しながら必要なものを産み出す」といった意味の言葉です。
私が試行錯誤しながら現場で学んだことは、「耳をすませて、ともに居ることが大事」ということでした。
生老病死のいのちの営みを大事に、最後のときまで共に居る。
しずかにそっと、耳をすませて、同じ時間をすごす。
そこから見えてくる世界はささやかですがとても豊かで、介護する側・される側という関係を越えた、手作りの関係性が日々のお互いの信頼と笑顔を産み出す、という実感がありました。
カリキュラムが決まっていないぶん、職員やボランティアそれぞれの個性や得意が活かされる場でもあります。
「還る家ともに」は今も、ひとりひとりの個性と、
その方なりの生き方を大切にした「居場所」でありつづけています。
是非一度、心の深呼吸をしにいらしてください。
この漫画の書き手:
喰代彩 (ほおじろあや)
横浜市出身、善了寺のデイサービス「還る家ともに」で介護士として働いていました。
現在は香川県・小豆島にIターン移住して4年目、二児を育てながら島の暮らしや
善了寺デイサービスの思い出について書いています。