カブではありません。

「丸大根」です。

聖護院大根とも言いますが、聖護院大根と呼ぶには申し訳いほど小さく(化学肥料をあげないし、日当たりが悪いので)、カブよりは大きいけど長くない大根。デイサービスのおばあさんに、「長大根は、土深ーく伸びるから、深ーく耕さなければいけないけど、丸大根ならそんなに深く耕さなくてもよいから育てやすいんだよ」と教えてもらってから、私は「丸大根」なんです。

だけど、今年は、大根はスーパーでも安かったですね。キレイな大根が安く手に入るなら、太陽があまり当たらない北向きのたった2坪の空き地で細々と大根を育てる価値はあったかな~って思う瞬間もありましたが、米粒よりも小さな小さな粒の種が、何か月もかけてやっと大根として育ちあがった姿は感動と幸せをもたらしてくれました。

また、無農薬の丸大根はピクルスにして生のままバリバリと食べても、安心して食べられるのでこれも一つの幸せです。

それから、きれいで、便利なものを安易に買い物かごに入れては消費して生きている毎日の中で、長靴をはいて、泥んこになると、大地と太陽のパワーを頂いて、自分の何かが少し幸せのベクトルに動くような感じがするのです。

 

戸塚・善了寺坊守