- 住職のつぶやき
- 2020年12月29日
薫香
薫香
墓参でつながる
ご門徒とつながる
お寺が薫る 薫る 薫る
やわらかな香り
今日(12月29日)で、デイサービス還る家ともには、2021年1月3日まで年末年始休暇に入ります。振り返れば、今年は、新型コロナウイルス流行のために大変な年になりました。緊急事態宣言に伴うデイサービスの一時休止。ボランティアさんの停止。三密を避けるためご利用人数の縮小。お寺としても、永代経法要、新盆法要、報恩講法要の縮小、各種イベントの中止など、命と健康を守るためとはいえ、ついこの間まで、だれでも気軽にいらっしゃってくれていた、にぎやかなお寺が随分様変わりして、寂しいと感じることもありました。
そんな中、年末に入り、お墓参りの門徒さんがいらっしゃいます。すると、寂しい境内に穏やかなお線香の香りが漂ってきて、一瞬、懐かしいようなフワッと嬉しくなりました。
それは、おなかをすかした子どもが帰宅してきたとき、玄関までカレーの香りがして、一瞬「今日カレーだ!」と嬉しくなるような、
オーブンから甘いお菓子を焼くにおいがしてきたときに、一瞬「わー、いい匂いしてきた」と嬉しくなるような感覚でした。
来年になっても、新型コロナウイルスの心配は尽きませんが、お釈迦様は諸行無常と教えてくださいました。感染予防のため、私ができることを守りつつ、謙虚に前向きに2021年を迎えたいと思います。
戸塚・善了寺 坊守