善了寺では毎朝、7時から朝のおつとめ(お経と法話)をしていますが、その際に仏さまや親鸞聖人様など6か所に、炊いたお米(「お仏飯」と言います)をお供えします。そのお仏飯をお参りされた方々にお下がりとしてお配りしています。

そのお参りのある方が、「いつも、お仏飯いただいてるから、へちまを作って持ってきました。たわしとしてお仏飯器を洗って下さい」と自家製のへちまを持ってきてくれたのです。私は、市販のスポンジしか使ったことがなかったので、「へちま~~???」と、びっくり!!!

へちまを頂いたご縁で、調べてみると、市販のスポンジって、もともと限りある資源である石油で作られている訳だし、だんだん擦り切れてくるとマイクロプラスチックが 下水に流れて環境汚染につなっがっていたらしい。その点、へちまは植物なので、石油も使っていなければ、マイクロプラスチックも出さないわけですよね。

ここまでで、「へちま、すごい」と、誰もが感動すると思うのですが、さらに感動のフィナーレが。なんと、最後の最後、もう使えないぐらいへなへなになったら、スポンジならゴミ箱にポイして、燃やして二酸化炭素の排出に一役買ってしまいますが、へちまは、植物ですから土に返せばよいのですって。それは、また、微生物によって肥料として土に還ってゆくというのです。朝のおつとめから、仏さまが教え導いてくださったエコへの気づきでした。

ところが、このへちまたわし、調べてみると、作るのは本当に大変らしく、実になってから何か月もかかるし、匂いもきつかったり相当の手間らしいですね。そんなことも知らず、頂いた時、さりげなく受け取ってしまったことに後悔ています。そして、今までのへちまへの関心の低さにも後悔しています。

今年の夏のグリーンカーテンは、へちまにチャレンジです!!

善了寺 坊守