- 住職のつぶやき
- 2019年8月20日
「And you?」の心
英語に学ぶ。思いやりの心
先日、カナダからの高校生をお二人、ホームステイをお受けしました。同じく高校生の次男は、毎日ウキウキとして英語でなんとか関わろうと楽しそうでしたが、私(坊守)はとにかく言葉が通じないのでオロオロオロオロ……。
そんな中で、「おはよう。調子はどうですか」とか、「行ってらっしゃい」と日本語で話しかけていると、返答してくれた最後に「And you?」というような意味の一言が返ってくるのに、その都度、感動しました。
彼らからすれば、単なる英会話の定番のフレーズでしょうし、単なる文化の違い(ハグするとかしないとかと同じ)かもしれません。でも「私の事まで気にかけてくれるなんて、若いのになんて紳士なの!」と、勘違いかもしれませんが、感動していました。
そもそも「行ってらっしゃい」の代わりに「ハブ ア ナイス デイ(良い一日を)」って、見送るって素敵ではありませんか。そしたら「あなたも素敵な一日を」って言ってくれるんです。ただの留守番も、素敵な留守番になりそうな気がしました。
「英語のちょっとしたフレーズに込められた思いやりの心」は、ホームステイの若い紳士たちからの素敵なプレゼントでした。
そのあと、何日かして、次男が、出掛けるとき、「良い一日を」って言うのは照れ臭かったから「ハブ ア ナイス デイ」って言ってみたら、無言で手をあげて学校に行きました。うーん……間違いなくジャパニーズだ。
What is “Nani”?
ホームステイ中、彼らへプレゼントができたかな、ということもありました。
子ども達が英語で話した後、私が会話の内容を教えてもらおうと、何度も「なに?なに?」と、聞いていたので、彼らから「What is “Nani”?」と聞かれてしまいました。そこで「”Nani” is “What”!」と説明しました。
すると、その後、日本語で私たちが話していると、彼らが「Nani? Nani?」と聞いてきました。伝わっていることに、少しびっくり!
日本語の定番フレーズを、ひとつ教えてあげられたかな?
文:横浜戸塚・善了寺 坊守(※)
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。