もうすぐ、夏休み。ということは、親として子どもの成績表と対面することになります。どんな成績表がやってくるのやらと、楽しみと不安の中、偶然にも東井義雄先生の大変素晴らしい詩に出遭いました。

川は
岸のために流れているのではない
川のために
岸ができているのである

わかり切ったことである
それだのに

教師の考え
学校の方針にあわない子どもを
「悪い子」「問題の子」「困った子」として
切り捨ててしまう風潮が横行しているのはどういうことか

子どものために「教師」があるのである
子どものために「学校」があるのである

「できない子」のための岸になろう
「困った子」のための岸になろう
そして
ともどもに
「真理」「真実」の海を目指そう

そういう教師になろう
そういう学校を創ろう

川は岸のために流れているのではないのだから。

(引用元:山田 邦男他『東井義雄のこころ』佼成出版社,2002年,72-73頁)

この詩は「子どもと教師・学校」の関係についてのものでありますが、「子と親」についても、同じことが言えるのではないでしょうか。

この詩と出遭ったおかげで、夏休み前の親の心構え(準備)ができた気がしました。

残りの準備は、スイカとソーメンを買うだけだ!

文:横浜戸塚・善了寺 坊守(※)
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。