今年で、4年目になる無農薬の和綿(わめん)づくりが始まりました。
日本の和綿は、江戸時代には、衣類の原料として盛んに生産され、明治中期まで100%自給栽培されていたのですが、今では、0.1%にまでさがってしまいました。残りは中国・インド・アメリカの生産のものが多く、農薬も使われています。
実際、私が着ている下着も服も、そうやって大量生産された綿のものです。「それらを決して買わない」なんて全く言えません。今日も買っちゃうかもしれません。でも、和綿は、自分でも作れるって、知ってしまった。
去年の和綿づくりは、蒔いた種の発芽率0.05%くらい。くじけた。もういいや。やーめた。街に一歩出れば、綺麗な洋服が、安い値段であふれかえってるし、農薬アレルギーも発症していないし、と。
でも、知ってしまったから、うちの空き地でも、作れるって。
だから、今年も、めげずに和綿の種を蒔きました。
文:横浜戸塚・善了寺 坊守(※)
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。