戸塚・善了寺では毎朝「朝のおつとめ」を、本堂で行なっています。その際に、住職から仏教に関するお話をさせていただいています。その時のお話を、ご紹介させていただきます。

龍樹菩薩が、 お釈迦様の根本的な教えを実践する方法 として、「八正の船に乗じて よく難度海を度せん」と論ぜられました。

それを受けて、親鸞聖人は、「弥陀弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしける」と、和讃にのべられておられます。

阿弥陀様は、私たちを救うために五劫(ごこう)という長い時間のお考えのすえに、四十八願を建てられました。

そして、この誓いを成就するためにまた、想像を絶する長い時間のご修行をされました。そのご修行をまとめますと、『阿弥陀経』にある八聖道分(八正道)というご修行になります。

その「八正道」とは、

正見
自分中心の見方や偏った見方をせず、世の道理を正しく見ること。

正思惟
むさぼる心や怒りの心、我を押し通す心を捨て、世の道理を正しく考えること。

正語
真実の言葉を語ること。

正業
行動を正しくすること

正命
正しい日暮を営むこと。

正精進
さとりを求めて一途に努力しつづけること。

正念
常に正しい心をもち、正しい方向に心を向けつづけること。

正定
精神統一でさとりに入ること。

この「正」は、私の判断する世俗的な善悪でなく阿弥陀様の大慈悲と智慧がよりどころになった「正」ととらえていきます。

阿弥陀様は、私たちの為に、私たちの考えも及ばない長い間ご苦労されて、悟りを得られ仏となられました。

私たちは、「我にまかせよ。必ずすくうぞ」との仰せにおまかせするばかりです。もったいない、申しわけないと、報恩感謝の「南無阿弥陀仏」を頂戴させていただいて、今日も一歩一歩、歩ませていただきましょう。

このように、わたしは、味わわせていただきました。

「朝のおつとめ」は、365日行なっています。
1日の始まりを、善了寺でのお参りからはじめてみませんか。
どなた様でもお参りいただけます。
どうぞお気軽にお越しください。

文:坊守
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。