- 住職のつぶやき
- 2018年10月4日
朝のおつとめのお話「今ここ」
戸塚・善了寺では毎朝「朝のおつとめ」を、本堂で行なっています。その際に、住職から仏教に関するお話をさせていただいています。その時のお話を、ご紹介させていただきます。
ナモアミダブツは、あみださまのお呼び声です。前を歩かれた方々
が大切にお伝えくださったのです。 「今ここ」に、常に立ち還ってゆくことがとても大切です。『今こ
こ』の私の苦悩、おろかさとあみださまが離れていないという事で す。 例えば、若い頃は良かったと何度も思っても、今を見失ってしまう
と、健康が害されていくように、後ろ向きになったり、 未来につんのめってみたり、また、刹那的に今さえよければ良いと とらえるのではなく、「今ここ」とは、 先人の方々からいただいた尊いこの命、次世代に何を残し伝えてゆ ける命であったかと、『今ここ』を頂戴してゆくのです。 それは、まさに、ナモアミダブツすなわちお念仏が相続されてゆく
という大切な意味だったと頂戴してゆきましょう。 ついつい、私どもはわかったような気になってしまったり、わから
ないと開き直ってしまったりしてしまう。それらは、はからいであ り疑い心です。 私の上にナモアミダブツとあらわれてくださっていることは、「今
ここ」の私の苦悩と離れていないという事です。 お念仏をいただく「今ここ』」に立ち返りましょう。「今ここ」で、
わからない私、驕慢な心に振り回される自分がそのまま抱かれてい ます。「今ここ」でいただくことをお互いに大切にしてゆきましょう。
このように、わたしは、味わわせていただきました。
「朝のおつとめ」は、365日行なっています。
1日の始まりを、善了寺でのお参りからはじめてみませんか。
どなた様でもお参りいただけます。
どうぞお気軽にお越しください。
文:坊守
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。