先日、辻信一先生とブータンの山奥にあるチモン村へ行って、感じたことを少しずつ書いていこうと思います。他のブータンの写真や記事は「住職のつぶやき」から、ご覧いただけます。

 

上の写真はインドの「グワーハーティー国際空港」の写真です。ブータンに入国する時、インドから陸路で国境を超えました。そのとき「国境は線ではなかった」という感覚と、「境を越える」ということも実感しました。

そして、「境」を考えるきっかけになりました。インド側で入国審査を終え、緩衝地帯に入り、国境の門の脇から、改めて手荷物検査を受けて、ブータンに入国します。
インドからブータンに変わった、単純にスパッと変わるという感じではありません。むしろ、国境を意識したことで、「変化」を実感し、「単純にここからは違う国」と割り切るものを見つけ出そうとしていたのかもしれません。

入国は迎えに来てくれたペマさん(私たちを案内してくれたガイドさん)の顔を見た時、嬉しくてすっかり興奮してしまいましたが、ブータンからの帰り道は、特に、「私の価値観が境を探してしまう。」そんな感じがしました。

特に空路は、手荷物検査など空港が近代化されている分、私たちの意識も割り切りやすいのかもしれませんね。

「境」はもっと曖昧なものではなかっただろうか?「境」を作り出すものとは何かということもこの旅の大きなテーマになりました。

 

こちらはブータンの国境へ向かう途中、インドの街の様子です。

いよいよ陸路でアッサム地方をぬけて、ブータンに向かいます。

街道沿いにお店が立ち並んでいました。高層化された建物はなく、道に沿って賑わいがあり、店の奥は農地が開かれていました。「道」の存在もあらためて考えさせられました。