- 住職のつぶやき
- 2018年3月7日
国境を陸路から越えて考えたこと
先日、辻信一先生とブータンの山奥にあるチモン村へ行って、感じたことを少しずつ書いていこうと思います。他のブータンの写真や記事は「住職のつぶやき」から、ご覧いただけます。
上の写真はインドの「グワーハーティー国際空港」の写真です。ブータンに入国する時、インドから陸路で国境を超えました。そのとき「国境は線ではなかった」という感覚と、「境を越える」ということも実感しました。
そして、「境」を考えるきっかけになりました。インド側で入国審査を終え、緩衝地帯に入り、国境の門の脇から、改めて手荷物検査を受けて、ブータンに入国します。
インドからブータンに変わった、単純にスパッと変わるという感じではありません。むしろ、国境を意識したことで、「変化」を実感し、「単純にここからは違う国」と割り切るものを見つけ出そうとしていたのかもしれません。
入国は迎えに来てくれたペマさん(私たちを案内してくれたガイドさん)の顔を見た時、嬉しくてすっかり興奮してしまいましたが、ブータンからの帰り道は、特に、「私の価値観が境を探してしまう。」そんな感じがしました。
特に空路は、手荷物検査など空港が近代化されている分、私たちの意識も割り切りやすいのかもしれませんね。
「境」はもっと曖昧なものではなかっただろうか?「境」を作り出すものとは何かということもこの旅の大きなテーマになりました。
こちらはブータンの国境へ向かう途中、インドの街の様子です。
いよいよ陸路でアッサム地方をぬけて、ブータンに向かいます。
街道沿いにお店が立ち並んでいました。高層化された建物はなく、道に沿って賑わいがあり、店の奥は農地が開かれていました。「道」の存在もあらためて考えさせられました。