先日、11月11日〜12日にかけて、「しあわせの経済世界フォーラム」2017が開催されました。(http://economics-of-happiness-japan.org )報告したいことはたくさんあるので、おいおい書いていきたいと思っています。その中でも、楽しかったのと驚いた企画がありました。お昼休みのことです。みんなで、「シェアランチ」だったのです。

わかりやすく言うと、一品持ち寄り、分かち合いのランチです。今回は、私と連れ合い(お寺では坊守と言います)で参加したのですが、運動会のようにお弁当を作ってもらって参加しました。(ありがとう。)

お昼になって、2日目のプロデューサーのハッタ・ケンタロウさんが「みなさん、おひとつ、どうぞと声を掛け合って、お昼ご飯をわけあってください。しあわせの経済を実践しましょう」という感じで、アナウンスされながら席を回っていました。

600名くらい会場にいたでしょうか。そんな中、テーブルについて、初めて会った方におひとつどうぞと勧めると、「ありがとうございます」と「すみません」、「私のもどうぞ」「ありがとうございます。」と次々に、シェアが始まりました。

それだけでも、驚きでしたが、その席にお弁当を忘れてきた人がいたんですね。当然、おすそわけします。「すみません。持ってきていないのに・・・」なにか恥かしそうでしたが、こちらが笑顔で勧めると嬉しそうに食べていました。隣にすわった方と午前中のセッションで学んだことなど話しているととても初めて会ったとは思えないくらい学びを分かち合うことができました。

しばらくすると、先ほどお弁当を持ってこなかった方が、アイスクリームを持ってきてくれました。素敵な循環が生まれていました。残しては、もったいないので、隣のテーブルにもおすそ分け、すっかり綺麗に帰りは空のお弁当箱で軽々と持ち帰りました。

見返りを求めない贈り物が、循環を生みだすことを実感しました。そして、何も持っいない方が、贈り物をもらった時に、「自分が得した」だけではなく、みんなが分かち合っているという現場の中では、実際に体験しているので、ちょっと謙虚になって損得だけの価値観の度合いが下がるのだと思いました。
その時の謙虚さは、ちょっと後ろめたいというネガティブな感情かもしれません。でも、そこから、新しい贈り物が生まれてくる。

きれいごとばかりで、循環が生まれていくのではなく、ちょっと雑多な感情も含みながらシェアが成り立っていると言うのがとても、可能性を感じました。

日暮らしはきれいごとばかりではありません。だからこそ、大切にしたいシェアの暮らしだと思います。だって、太陽も水も空気も大自然からの贈り物ですものね。感謝の心とちょっとした後ろめたさを抱きしめて日暮らしを大切に

大自然からの贈りものを考えるイベントをします。是非11月24日ご参加ください。

「善了寺瀬上ナイト〜横浜の緑について考よう〜」 https://www.facebook.com/events/583692785295060/