デイご利用の、ニコニコ朗らかなお二人。
お二人が入っているもの、それは……

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そう、コタツです。
冬の風物詩、コタツ。

机とテーブルの生活が多くなった昨今、足がなんだかスースーしますよね。特に、デイご利用のお年寄りは手足が冷たいことが多く、中には靴下を二枚重ねでいらっしゃる方もいるほどです。

デイの板の間は床暖房完備されて足元暖かなのですが、対して、畳部屋のほうは床暖房にすると、「畳のような物」になってしまうとかで、畳の質感を大切にした結果、足元はなんだか寒い。

そこでコタツが登場。一度座ったらやみつき(?)。お尻に根っこが生えて、動きたくなくなります。油断していると、うっかり寝てしまいそうだ……。

このコタツ、足元が暖かですが魅力はそれだけではないんです。
ひとつはコタツを囲んで皆さんと交流できる場所。
暖かく、心穏やかな環境でみなさんと談笑したり、トランプやゲームなどを行ったりしています。

もうひとつは慣れ親しんだ環境と、機能訓練です。
デイサービスご利用の方が慣れ親しんだ家では、畳の生活が主でした。ところが、時代の変遷とともに洋式の家が増え、椅子とテーブルの生活が多くなりました。実際私が住んでいる家にはもう、畳部屋はありません。デイサービスご利用の方がたも、畳+布団の生活でこれまで暮らしてきたものの、筋力の低下や、生活スタイルの変化とともに、ベッドや椅子での生活が多くなっています。そんな中、施設でベッドから転落事故の原因の一つに、ベッドの上で立ち上がって転落してしまうことがあります。それはおそらく畳に布団を敷いていた生活が長かったからでしょう。私たちは、少しでも慣れ親しんだ環境を整え、落ち着いて過ごしてもらえたら、と感じています。

高齢になるとともに、畳へ座る筋力も衰え、椅子やベッドを使用されているかたも増えていますが、畳に座ることのできるご利用者には座っていただいております。正座してコタツに座れる方は、これぞ、日常生活の中での関節可動域訓練でありますし、筋力もそれなりに使います。とてもよい機能訓練になっているのではないでしょうか?