- 住職のつぶやき
- 2016年10月31日
よろこびのご法要~善了寺本堂・客殿・庫裏落成慶讃法要~
先日、10月8日(土)善了寺本堂・客殿・庫裏落慶法要を無事に円成することができました。雨天の中大勢のみなさんがお参りいただきました。雨に降られて少し気持ちが重たくなっている中で、皆さんが共にお参りしてくださる。ともに居てくださることの尊さを思わずにはおれませんでした。ありがとうございました。
この度のご法要は、全部で5座。前日の午後の法要から始まり、夜の法要、翌日の朝の法要、午前の法要そして最後の大法要とおつとめさせて頂きました。それぞれ、お参りいただく方々とご一緒に、落成のよろこびをともにしながらも、身の引き締まる思いでおつとめさせて頂きました。
尊い落慶法要のご縁ということもあり、法要を始める前に建築に関する15分間の映像を放映したしました。その動画の中で、敬愛する思想家サティシュ・クマール師の言葉を頂きました。
「このお寺は生活なかに生きたお寺 一つひとつの儀式が生き生きとしていて地域社会や自然の為になっている。このお寺は新しい時代を象徴するものになることでしょう。」 「新しい時代へ、リデザインするのは誰でしょう?それは、ここにいるあなたたち一人ひとりなのです。」
旧本堂の時に講演のご縁を頂きました。その時の言葉です。今回の建築は、住職一人で成り立っているのでは決してありません。このプロジェクトに参画してくれた一人ひとりが「リデザイン」の実践をしてくれたのです。そして、それは、先に往生してゆかれた方々もご一緒でした。大いなる慈悲のはたらきである阿弥陀仏を建築の要といただく本堂です。だからこそ、画一的に生と死を分け隔てするのではなく、生死を超えて新しいお寺をお迎えすることができたのだと思います。
さあ新しい出発です。善了寺にお参りください。毎朝7時から 朝のおつとめがあります。
■関連リンク
日暮らしに気づき、日暮らしが始まる、朝のおつとめ