新しい本堂をお迎えして、おまいりいただくみなさんとご一緒に朝のおつとめをさせて頂いております。毎朝7時~7時45分まで、どなたでもお参りできます。是非、お参りください。※写真は、朝の本堂風景です。

掛け替えのない日暮らしの大切さを感じて

朝の5時に起きて、身支度から始まり、掃除、お荘厳、ご法話の準備とさせて頂きます。新しい御本堂ですから、はじめのうちは、掃除の手順など、なかなかうまくいきません。それでも少しずつ、積み重ねができてくると、季節の移り変わりを感じることができました。日の入り方が違うのです。朝日に照らされた御本尊さまの姿は、有難く、先人の方々が残してくださった御恩の深さに感謝するばかりです。

太陽を感じる生活をしていますか?日常生活があまりにも忙しく、そんな悠長なことを言っているのは、坊主ばかりだと世間からは声が聞こえてきそうです。しかし、私は、日暮らしを取り戻すことこそ、お寺の大切な存在意義だと思っています。

日暮らしは、太陽が昇り、草原に沈む姿をあらわしている言葉です。「ライフスタイル」といった横文字にすると、選択できる気になりますが、日暮らしは、私たちの生活を支える基盤をあらわしてくれているのだと思います。誰もが、自分の思い通りに生活しているわけではありません。しかし、その誰もが、太陽の恵みを受けて、生活させて頂いているのです。それは、単純な自然の恩恵という話だけではないと思います。私の物差しではない視点からの気づきが、恵まれているのだと思います。

太陽の光によって、光り輝く御本尊様は、もはや、金箔が太陽の光に照らされているという分析を超えています。尊く、有難いお姿です。太陽の光を受けて太陽の光を超えていく、その輝きには、阿弥陀如来の願いが息づいているのです。「生きとしいけるもの」を救うという願いです。自他の分別をして捉えていかざるおえない私たちが、朝の光と共に平等の慈悲の願いに出遇う、それは、誰もが掛け替えのない朝を迎えていることに気づかせていただく瞬間なのです。

日暮らしがここから始まります。どなたでもお参りできます。是非お参りください。

お参りについては、こちらにも書かせていただきました。
よろしければご覧ください。
→ 暮らしの中のお寺まいり ~私たちはどこに向かって手を合わせているのでしょうか~ 

お参りの仕方

  1. 朝6時40分ごろまで本堂はお掃除をしています。できれば、6時40分以降に本堂にお入りください。
  2. まず、正面でお焼香をなさってください。お焼香は一回です。
  3. お席は自由席です。どの席でも、ご自由にお座りください。おつとめが始まるまでゆっくりと本堂の雰囲気を味わってみてください。
  4. おつとめ約5分前にご案内をさせて頂きます。その後、雲版というお坊さんが集合する合図がなります。
  5. 開始直前に喚鐘という鐘がなります。
  6. お坊さんが入堂して、おつとめが始まります。みなさんご一緒にお正信偈をおつとめしましょう。