善了寺デイサービス還る家ともに は平成17年4月に開所し、皆様のご支援・ご協力のもと現在に至っております。そこで先日行われた10周年式典を記念して冊子を作成しました。

内容は、還る家ともに が毎月発行している新聞を10年分まとめたものとなっております。 (還る家ともにニューズはHPからもご覧いただけます。URLは  http://zenryouji.jp/news_k/ となっております)

イラストは元職員のあやちゃん、題字はご利用者に書いていただきました~

今回は、その記念誌の‘あとがき’を掲載させて頂きます。

‘還る家ともに’の10年目という節目の年を善了寺本堂、庫裏及びデイサービスの建て替え事業で迎え、今こうして新しい建築が出来上がり、‘還る家ともに’も約2年という一時移転の期間がありましたが、皆様のご協力・ご支援のもと無事に移転先から戻って来られたことに感謝申し上げます。
皆様に建て替えによるデイサービスの一時移転のお知らせをしたのが2014年の4月でした。平成17年の開所から10年目、通い慣れた善了寺を離れてのデイサービス事業は、移転に伴う環境の変化と、2年という移転期間、私は相応のプレッシャーを感じながらも介護において‘やるべき事に変わりはない’という信念をもって、その時の還る家ニューズの記事を書いた事を思い出します。その時、僕は移転を 「深(進)化が問われる期間」と記したのですが、その期間が終わった今、改めてその評価を自分に問いています。
移転期間のデイサービスは、環境の変化だけでなく職員の退職やその他諸々、決して順風満帆という訳ではありませんでした。また長年デイサービスを愛して通ってくださった方々が往生されることもありました。僕達はご利用して下さっているお一人お一人に寄り添って、関係の中で築かれた情動に突き動かされ、ともに笑い、ともに泣いてきたと思っています。
毎年行っている味噌作りは移転中も恒例行事として皆さんと楽しみながら一緒に作ってきました。また、善了寺に行って建築中の本堂を見ながら聞思堂でお茶を飲んだり柿やフキの収穫をしたり、天気の良い時には近隣の公園でお花見をしたりもしました。
中には、デイサービスで看取る事も想定しながらご利用頂きご自宅で往生された際にはご家族とスタッフでその方に馴染みの横浜市歌を歌った事。入院中のご利用者に面会に行った際には、往生される最後の一息をともに過ごさせて頂いた事もありました。
その方その方に応じて様々な関わりがありました。それは客観的判断に基づいて、と言うよりも主体的に○○したいという思いから生まれた行動の方が多いように感じています。そんな関わりを認めてくれるのも善了寺の一つの特徴であり、それは支えてくれる皆様も一緒に応援してくれるからこそ出来得ることだと思っています。
一方、「自分の評価は自分でするんじゃない。他人がするんだ。」 と往生されたご利用者にいつも叱っていただいた事も思い出します。自己評価も時には必要なのでしょうが、本当の評価は他人がするものですよね。
そう思うと肩の荷が少し下りた気がしています。

―そうだ、やるべき事はかわらない。これからも思いっきり行こう!―

今回10周年記念誌として過去の還る家ニューズを一つの冊子としてまとめることとしました。そのなかで今までの‘還る家ともに’の歩みを再認識しながら、往生された方の思い、またその方々への思いを紡ぎながら新しいデイサービスでの生活が始まります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

~It’s like a 自問自答~♪
This is 向井秀徳!ならぬミネアマネでした~