- 住職のつぶやき
- 2016年6月8日
境内のあじさいが見事に咲きました
今年も境内のあじさいが見事に咲いてくれました。
20年前、私が,こちらに嫁いできた時、中川タマエさんというご門徒さんが
色とりどりのあじさいを植えておられました。
写真は、旧国道1号線から見たあじさいと坂道の上にある本堂です。
中川さんが70才の頃でしょうか。
背が低い小柄な女性で、境内の方々にあじさいの挿し木をしてくださいました。
急斜面の中も入り込んでせっせと挿し木をしてくださり、
あじさいの種類を楽しそうに教えてくれました。
おかげさまでこの時期は、色んな種類の様々な色のあじさいが、
境内のあちらこちらで、楽しめます。
そして、7月中に枯れたあじさいの花を、全部、切り落とすと、
「切り口の茎から枝分かれして、来年はもっと咲くからね」と教えていただきながら、
梅雨明けの暑い暑い頃、一緒に、一輪一輪花を切ったものです。
中川さんが往生されて10年経ちます。
見事な大輪をお参りの方も、写真を撮って行かれたりします。
しっかりと根を張ったあじさいは、
急斜面でもドンドン登って挿し木をしておられた中川さんの
生き方のようでもあります。
梅雨入りで、あじさいも中川さんの笑顔も、一層映えているようです。
坊守※
参考 ※坊守(ぼうもりと読みます)は、住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。