12月5日、善了寺本堂にて、東京工業大学の中島岳志先生の公開講演会を開く事が出来ました。多くの方にお越しいただき、学び多き楽しいひと時となったと思います。

会場の本堂は満席となりました。

私が、中島先生と出会った切っ掛けは、慈願寺ご住職池田行信先生からご紹介された、一冊の本『親鸞と日本主義』(新潮選書)でした。京都のご本山におつとめの頃に、ごあいさつにお伺いして、諸用で、法蔵館という書店に御一緒させて頂きました。そのときに「先生、何かおもしろい本は、ありませんか?」という私の問いかけに、「この本はおすすめ」とご紹介いただいた1冊でした。

池田先生にご紹介頂いたと言うこともあったので、帰りの新幹線の中で、いっきに文章に引き込まれていった事を覚えています。出遇いは不思議です。

そこから、世界が広がって12月5日の講演会に繋がりました。講演会で、中島先生は、お寺の存在そのものにエールを贈ってくれました。「お坊さんがんばれ」という熱い心をいただきました。年末にステキな贈り物でした。

 

年末年始のお休みに読書をする方も多いかと思います。なにげなく手にとった1冊を大切に。素敵な出遇いが待っているかもしれませんよ。