6月19日、スローシネマカフェで、20の国籍、24名の生徒の多文化学級を追ったドキュメンタリー映画『バベルの学校』というフランスの教育映画の上映がありました。
「日本ではこういった環境は、あまりなじみがないかもしれません。フランスには毎年3万5千人から4万人の子どもたちが移民・難民としてやってきます。~紛争や経済的な理由などで自国を離れざるを得なかった子どもたちは、はじめはフランス語もできないため、「適応クラス」という学級でフランス語を学び、必要な勉強をしてから通常の学級に入ります。~フランス語もままならない子どもたちは、慣れない環境の中で違う文化をもつクラスメイトと切磋琢磨しながら、少しずつフランスと自分自身、そして異文化を知っていきます。映画ではその葛藤や、彼らの成長がありのままに描かれています。この映画は、ある適応クラスの一年間を追ったドキュメンタリーです。(グリーンズ あらすじ参照 https://greenz.jp/2014/09/25/babel/ )
その中で、中学生たちが、自分の宝物を持ち寄るシーンがあります。子供らしく自分が書いたマンガや思い出の品ものを持ってきたりする中で、コーランや聖書を持ってきた子もいました。「私も、また私をいじめる子も同じ神の子です」と、泣きながら訴えるシーンもありました。私は、ハッとしました。「私の宝物は家族写真かな~」と、考えていたからです。なんと、浅はかで、無礼な事か、どこまでも自分中心の気持ちから抜け出せない私であると、反省させられました。そんな私ですら、見捨てないでいてくださる阿弥陀如来様に、ただ、報恩感謝のお念仏しかございません。
フランスの中学生に導かれた映画鑑賞となりました。
次回のスローシネマカフェは
日時: 2019年6月26日(水)、開場18:00、上映19:00~20:25(83分)+監督トーク
会場:カフェゆっくり堂 http://www.yukkurido.com(JR戸塚駅東口より徒歩7分)
参加費:1,000円 (学生500円) +ワンオーダー
お申込み:イベントタイトル、お名前、人数、連絡先、ひとことを添えて、ナマケモノ事務局 info@sloth.gr.jpまでお申し込みください。
共催:ナマケモノ倶楽部、カフェ・デラ・テラ
協力:カフェゆっくり堂
文:横浜戸塚・善了寺 坊守(※)
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。