うららかな春の日に恵まれ、お釈迦様のお誕生日である「はなまつり」と和国の教主(日本のお釈迦様)と親鸞さまが大切された聖徳太子さまの1400回忌法要をお勤めさせて頂きました。コロナ禍にあって、昨年から親鸞聖人最晩年の御著書に出遇うご縁を頂き、皇太子聖徳奉賛という御和讃を初め、親鸞様がいかに聖徳太子を大切にされたかということを学ばせて頂きました。その上で、お勤めさせて頂いた御法要のご縁でした。本当に有り難いご法要でした。

善了寺には、江戸時代に作成されたと伝えられている聖徳太子の尊像を頂いております。30年前に修復したので美しい姿でお参りすることができます。実は、ご縁を頂く東京教区鎌倉組の寺院は、聖徳太子の尊像を御安置しているお寺が多くあります。それぞれに、伝承も伝えられています。特に、親鸞聖人が、彫られたと伝わる「鎌倉七太子」の伝承は、とても大切だと感じています。伝承があるということはそこに、親鸞様の息吹が残っているのではないでしょうか。

あらためて、この関東の地で聖徳太子1400回忌法要をお勤めできたことの貴さを思います。2023(令和5)年には、親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要の年をお迎えします。コロナ禍が落ち着いた暁には、全国から親鸞聖人の息吹を感じる南関東の御旧跡そして、戸塚善了寺にも是非お参りください。