[介護与太話]

お目汚しします。

こちらの記事はデイの日常や雑感を創作も交えて描いています。

特定の方を記したものではありませんので

作り話の一つとしてお気楽にご覧いただけると幸いです。

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デイサービス還る家ともに は、様々な方がご利用されています。

加齢に伴う体力低下の方もいれば、脳梗塞の後遺症で麻痺のある方、

認知症の方も多数いらっしゃいます。

 

ご利用の丸井さん(仮)は、

認知症対応型デイサービスに通われていますが

入浴介助の拒否や徘徊があり、

その対応に難儀するなど、認知症の深い方です。

 

他のデイの受け入れがなかなか見つからない中、

当デイを利用することになりました。

デイに来てみると、

傾眠がちにウトウトされていることもあれば、

「家に帰る」と玄関を出て外に向かうこともあります。

その際、一緒に歩きながらお話をしていると

帰る先の‘家’が戸塚ではなく、生まれ育った長野であることが

多いことに気が付きました。

さらに関わりを重ねていると

歌がとても上手いこと、名門合唱団に所属していたであろうこと、

が分かってきました。

 

しばらくして

丸井さんの所属していた合唱団の課題曲は‘花の街’ではないか、と

職員が調べてきてくれました。

試しに丸井さんの前で‘花の街’を歌ってみると

とてもなめらかに‘七色の谷を越えて~♪’と‘花の街’を歌われます。

その流れで、唱歌のうたの会を始めると

先ほどまで落ち着きのなかった丸井さんが

気持ちよさそうに歌うこと、なんのその。

その魅惑の低音ボイスにご婦人の皆さんもみんなうっとり。

もうそこからは丸井さんが主役・主人公です!

 

丸井さんの対応は大変な事もありますが、その中でも興味を持って

いろいろと調べてきてくれた職員の関心は、言い換えれば愛情だと感じています。

そして生き生きと歌われる丸井さんの表情は、こちらが嬉しくなるくらい有難いです。

 

僕はそんなみんなに支えられ、今日もご利用の皆様と和やかに過ごしています。

みなさんに感謝感謝です。

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還る家ともに ではボランティアさんを随時募集しています。

ご興味ある方は是非お声掛けください~

担当:三根

電話:045-410-7307

Eメール:mail@zenryouji.jp